ソウルエッジの欠片を集める封魔衆頭領トキとの決着を付けるため、日本へ舞い戻っていたタキ。ついに方広寺でかつての師であり、すでに悪鬼と化したトキと対決し、死闘の末にこれを破る。
その時、タキは弱々しい声を聞く。「タキか……。ここは暗い……」
はっとしたタキは、その正気の声に、思わず恩師の名を呼ぼうと口を開く。
だが、次の瞬間。トキの口元から得体の知れぬ気塊が漏れ出、音もなく飛び去ってしまう……。
――夜明けとともに、タキは国を出る支度を整えた。トキの行き先は、邪剣の下に違いない……。邪剣の気配は弱まっている今が、好機であった。
タキは疾き影となって去っていく。 |