負傷したキリクをエッジマスターに預け、シャンファは母国、明へと戻っていた。
国へ戻った彼女はエッジマスターの計らいによって、ある老将軍の元へ身を寄せていた。
そこでシャンファは強くなりたい一心から修練に打ち込んだ。見る見るうちに腕を上げたが、彼女は心に落ちた不安の陰を拭い切れなかった。
だが、ある日を境に、彼女は精神を鍛える修行に入った。湛えられた水のごとく、全てを受け流すがゆえに割れることのない心……。
数ヶ月の時が経ち、心技の充実を実感した彼女は、丁重に礼を言って再び旅路に赴いた。
キリクに会ったら、胸を張ってこう言おう――。
「お待たせ! やっと追いついたよ――」 |