風のクロノア ムーンライトミュージアム 特集その6※サウンドスタッフのお話
小沢純子

チャオ!みなさま!! サウンド担当の小沢純子です。
ワンダースワンの開発は初めてだったけど、クロノアも、4音しか出ない音源というのもただただ懐かしく、とっても楽しくお仕事させていただきました。

今回クロノアの担当になってすぐに思ったことは、PS版をやっていた人がプレイしても、できるだけ違和感のない効果音にしたいってこと。「わっふー!」はぜひクロノアにしゃべって欲しかったしね。
 サンプリング主体だったPS版の効果音を、いかにWSの音源で再現するか・・・どこかのドッターじゃないけど、制限されたなかでの音作りって目標が高いほど燃えるんです。
 この課題をクリアするために、サウンドドライバから自分で作りました。音源がシンプルな分、優先順位やエンベロープ、LFOなどの仕様をどう作るかがカギなのです。
 ドライバができたあとは、PS版の効果音を聞きながら、ひたすら波形と音程の解析。これでできあがりっていうことがないから、どこまででもこだわりたくなるんです。

 さて、こんなふうに開発をしていたわたくしですが、クロノアと私には不思議な縁が・・・
それは 『クロノアを担当すると子供が生まれる』という、なんかお地蔵様か温泉じゃないかと思えるようなご利益があるのです。(みなさんも試してみますかー?)
 もしこのまま、クロノアが2、3と続いていったら?・・・あわわわっ!!
柴野浩美

 サウンド担当の柴野です。本作「ムーンライトミュージアム」では2,3,5,6面、プロローグ、セレクト、エンディング、スタッフロールの音楽と、あとカーソル音関係を担当しています。
 音楽は、このゲームの持つ“ファンタジック”な雰囲気をそこなわないように自分なりの“ファンタジック”観に基づいて作りました。プレステ版の曲はほとんど使っていません(プレステ版「風のクロノア」の音楽のファンの人ゴメンナサイ)

 ワンダースワンは同時発音数4音。限られた少ない音数の中での表現は、言ってみれば俳句のようなもの。多くを語らずに暗示させるという世界。私、好きですね、こういうの。風流で。
 これからもワンダースワンの仕事をちょくちょくやって風流の世界を追求してみたいものだと思っております。