TALES OF SYMPHONIA -ラタトスクの騎士-

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製品情報

発売日:
2008年06月26日(木)
好評発売中!
メーカー希望小売価格:
7,140円(税込)
ジャンル:
響き合う心を信じるRPG
©藤島康介©2003-2008 NBGI

CERO B
テイルズチャンネル

NO TITLE
5月20日(火):奥村

そろそろラタトスクの騎士、テレビCMが始まるころでしょうか。
自分たちの作ったものが電波にのって皆さんがご覧になっているかと思うと
気恥ずかしいような晴れがましいような気持ちなります。実に楽しみなのですが、
誠に残念ながら我が家にはテレビがありません。
ごきげんよう。奥村です。

今回は奥村がラタトスクの騎士で主に何をやったのかについて簡単に書こうかと思います。
キャラクターデザインではないのか?そのとおり。
スタッフロールにはその項目で名前が書かれていると思います。ところがそのスタッフロールというのは少々アバウトなところがあります。
本来、映画などのスタッフロールは権利表記の意味合いがあるので、その作品に触れた人が誰でも見るような形になっていますが、国産ビデオゲームのスタッフロールは映画的演出のための手法という印象があり、ゲームを何らかの形で一段落させないと表示されません。
「テイルズ オブ」は典型的な国産ゲームのパターンであり、おまけで表示するものであるせいかその内容も身内の項目に関していえばかなり冗長性があります。
余談ですが、孫受け会社の項目内にあるスペシャルサンクスってのはなんですかね?…スタッフロールを見ると誰が何をやったのかなんとなくわかりそうに見えるのですが、実際にはスタッフロールの項目以外にもいろいろやっていたりします。
たとえばキャラクターモデルの製作をやっている人がイベントスクリプトを組んでいたり、
マップモデル担当者がインターフェイスの素材を作っていたりと、システム化ががっちりしている
プロジェクトはともかくとして、実際には手すきになった人があれこれやってゲームは作られています。
だから、「このアイコンいいじゃなーい?」と思ってスタッフロールを見てインターフェイスの担当者を見て、この人がやったのか、などというマニアックなことを思っていると、実際は違う人が作ってたなんてのは普通にあります。
では、奥村は何をやっていたか。今回は“キャラクターデザイナー”という燦然と輝くような称号を
装備したのですが、「テイルズ オブ」の称号と同様、原則的に機能の付加であって機能の制限ではありません。
よって、今回はキャラクターのデザインもやった。というのが正確な表現になります。
エミルやマルタのデザインはもちろんですが、作業時間の多くをとったのは、「ナムコ・テイルズスタジオ」のスタッフによって作られてきた人物やモンスターなど、キャラクターモデルの修正指示や修正作業そのものだったりします。では、ゲーム開発に興味のある諸姉諸兄に修正指示や修正作業の重要性を簡単にわかりやすくご紹介いたしましょう。

このコレットの修正にまつわる話だけでブログの3回分くらい簡単にかけてしまいそうです
詳細は割愛しますが、時間がないから修正できないという相手を説得するところから、鼻の穴を消すために打ち合わせしたり、ペイントソフトでの整形手術などなどを経て今の姿になっています。
もちろん、実際に手を動かす担当者のスキルや忍耐抜きにしてこれの達成はありえません。

こういった修正作業というのは、バグ取りと違ってやらなくても製品は出せてしまいます。
たとえば、先ほどの画像左側のモデルでもゲームはまったく問題なく動作します。
なので、品質の向上を目指した修正作業というのは担当者が自主的にやるものはともかくとして、奥村のようなポジションからくる修正作業はなかなか歓迎してもらえません。
なにぶん主観の話なので、左側が好きだといわれてしまうと、自分は返す言葉がありませんし、
受注側は時間と予算がかかり実入りが減る。
特に直接作業する担当者には「私の作品に手を加えるとは何事であるか」と、嫌われることが
しばしばあります。
それでも、自分がお客さんだったとして、どういうものが出たらうれしいのか?そこまでいかなくても、せめてがっかりしないところまでは何とか持っていかないとブランドが消えてなくなってしまう。
たとえば中学生くらいのお客さんが、期待して買ってきたゲームがしょんぼりだったとしたらそのシリーズはもう買ってくれないかもしれない。
それどころか、「ゲームいらない」となってしまうかもしれない。そう思うと嫌われようが時間とお金が余分にかかろうが何とかしなければならないのではないか。
それに、自分のたちが作ったものでお客さんが喜んでくれたら、誇らしくもありうれしいわけです。
それがあるからこそ馬車馬のように働けるわけで、椅子でも上手に眠れるようになるわけです。…もちろん、自宅の椅子で上手に寝ているだけですよ!!

そんなわれわれが馬車馬のごとき有様になりながら作った「ラタトスクの騎士」。その発売まであとわずかとなってきました。
このブログもそれまで続くわけですが、皆様もそれにお付き合いしていただければと思います。

ところで、今週のおまけ
落書きでアリスを描いてみました。
ちなみにアリスは「ナムコ・テイルズスタジオ」の古川さんのデザインです。

 
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