プログラマチーム「ああ、酔った勢いで・・・。」
鈴木 聡

 ゲーム回りの部分を担当した鈴木聡です。電脳空間を楽しんでいただけているでしょうか?

 「ゲームを始める=コンピュータに接続する」というコンセプトのもとに始められたゲーム回りの部分は、作りながらイメージを固めていくという感じで作っていたこともあり、試行錯誤の連続でした。特に背景を流れているチューブのようなものとかは、最後の方まで細々と修正が加えられていきました。
 また、各画面において、これでもかというくらい多くの絵を使用しているために、メモリー内に収まらなくなってしまったという状況に陥ってしまいました。そこはデータをきゅうきゅうに圧縮したり、それでも足りない場合はCD裏読みを入れたりと大変な状況になったのですが、なんとか締め切り直前には収めることができました。その分、画面デザインが凝りに凝ったものになっていますので、ぜひオプションの中とか、細部に至るまでご覧になっていただけると嬉しいです。

 ドラマ部分では、CD容量との戦いになりました。大小合わせてムービー100本以上と聞いた時に、頭がくらっときたものですが、すでにCD2枚に入らない状況になっていると聞いた時には、さすがに途方に暮れたものでした。それでも、いろいろと試行錯誤したり、ムービー担当の人に無理をお願いしたりしながら、ようやく容量内に収めることができました。今思うと、まさに奇跡としか言いようがないですね(笑)
 とまあ、こんな感じにいろいろと苦労を重ねて、エレクトロスフィアが完成した訳ですが、これらがみなさんのエレクトロスフィアの世界への誘いになっていればと思います。より多くの人々に、この世界を感じていただければ、それ以上の幸いはありません。


平井芳明

ユーザーのみなさん、もうエースコンバット3の全ムービーと、スタッフロールでテレビ一杯に広がる大空はご覧いただけましたでしょうか!?

去年の4月にナムコに入社したばかりのプログラマーの平井です。
自分はムービーデータのコンバートと、最後のスタッフロールを担当しました。

さて、小池チーフプログラマーも言っている通り、もう最後のほうはデータ容量との戦いでした。(笑)グラフィックの方々から、ムービーのデータをもらい、コンバートするわけですが…。
「あ゛、○○バイトデータがオーバーしてる…。」
(ダッシュでグラフィックの方の所に移動。)
「あっ、あの〜、データが○○バイト、まだオーバーしてしまうんですけど…。」
「ええ〜、まだオーバーするの!もうこれ以上減らせないよ!!」
「いや、ここをこうすればちょっとはデータ量減ると思うんですけど…。」
「う〜ん、でもそこはそうしたくないなぁ…。」
「いや、でも減らしていただかないと出ないのでお願いします!」
こうしてできあがっていったムービーシーンで、みなさんがゲームに登場する一人一人のキャラクターにさらに親しみをもっていただけると、嬉しく思います。